C型肝炎は感染してからどのような経過を辿るのでしょうか。

実は長期的な経過を辿るとても怖い病気なのです。

C型肝炎は感染してからの潜伏期間が長い

ウイルスは血液から感染しますが、感染してから2週間から14週間の潜伏期間があります。潜伏期間の間は自覚症状はありませんし無症状です。潜伏期間を経てから急性肝炎を起こすことになります。しかし急性肝炎は誰もが起こすわけではなく、起こすことはほとんどないと言われているので、無症状のまま感染だけして発症しないままになります。そこでウイルスが死滅するわけではありません。感染のキャリアとして長い月日が流れていくのです。

C型肝炎は多くの人が慢性化する

そのうち60パーセントから80パーセントの人が慢性化するとされているので、かなりの確率で慢性化するといってもいいでしょう。慢性肝炎の場合は20年経過することによって30パーセントから40パーセントの患者が肝硬変に進展し、そして肝硬変の人の中で年率7パーセント程度の人が肝癌を発症することが分かっています。そして肝硬変を持っている人は食道静脈瘤も発症する可能性があります。食道静脈瘤は破裂すれば死亡に至ることもありますのでとても怖いでしょう。肝硬変も肝臓がんも末期の状態になると肝不全となり、黄疸の症状があらわれたり腹水貯留、意識障害なども発症しています。

C型肝炎から自然経過による慢性肝炎とは

ほとんどが自然経過していくと言われていますが、感染して5年から15年程度で慢性肝炎になります。その後更に5年後に肝硬変、そして更に5年から10年たつと肝癌へと進行すると言われています。最後は肝癌が手の施しようがないほど悪化して、肝不全となり、肝臓の機能が働かなくなったことが原因で死に至る病気です。感染してから実に30年近い年月を経て肝癌まで発症すると言われている病気ですので、かなりスパンとしては長い病気です。その間に、別の人にウイルスを移す可能性もありますし、知らないあいだに肝硬変や肝癌が進行していることもあるというとても怖い病気ですので、注意が必要なのです。大半の人が感染してから無症状のままどんどん病気が進行していくというケースが多いでしょう。気がついたときには手の施しようがなかったということもよくありますので注意しましょう。

物言わぬ臓器と言われているだけのことあり、肝癌にまで進行して初めて起こることも多いですから、こういったことも踏まえて早期発見や予防がとても大切になってくると言えるでしょう。早めに治療を受ければ肝硬変、肝癌にならないまま治療を終えることも可能です。